2024年のサンゴ白化状況について【恩納村万座湾内】

沖縄本島北部の海面水温(青線が2024年)は、6月末から急激に上昇し、7月から9月上旬まで30℃を超える高水温が続きました。[気象庁HPより転載(図1)]。2024年の7月~9月の海面水温は、過去5年の最高値や平年値と比べても、極めて高いことが分かります。

沖縄水温変化サンゴ白化

図1 沖縄本島北部の海面水温の推移

 上記、海面水温の高温による影響等で沖縄本島周辺では7月頃からサンゴ白化の報告が各地で相次ぎ、チーム美らサンゴの植え付け場所でもある恩納村万座湾内では他エリアより遅く 8月後半から9月前半頃に白化現象が見られました。
水深2~3mと浅く湾内という地形の特性上、高水温の海水が留まってしまったこと、7~9月に台風の直撃が無かったことで白化の被害は大きく、湾内の多くのサンゴは9月前半頃から白化(瀕死状態)その後、死滅し藻で覆われ茶色から黒っぽく変化してしまいました。

 

万座湾内のサンゴのモニタリング写真の一部を公開します。

サンゴ白化2024サンゴ白化2024サンゴ白化2024サンゴ白化2024サンゴ白化2024

写真 左上から順に撮影日(2024年6月27日⇒2024年8月26日⇒2024年9月12日⇒2024年9月26日⇒2024年12月17日)
写真提供:沖縄ダイビングサービスLagoon

 大変残念ですが、モニタリング写真を撮っていた地点のサンゴは全滅に近い状況となってしまいました。
https://www.tyurasango.com/situation/

一方、沖合のダイビングスポットの水深3~10mでの生きているサンゴ被度は26~37%となりました。(リーフチェック結果より抜粋)
前年に比べ40~60%減となり、白化による影響は広範囲で確認されましたが、湾内のサンゴ被度に比べ生存率が高い事が確認できました。
サンゴ植付け活動を初めて20年以上になりますが、その間、ここまで大規模な白化はありませんでした。

 

チーム美らサンゴでは、引き続き、サンゴモニタリングによる観察と記録、生き残った親サンゴを守り、恩納村のサンゴの回復を手助けしていきたいと思っています。