更新日:2020/08/06
はじめに
新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々にお悔やみを申し上げるとともに、罹患された方々に心よりお見舞い申し上げます。
2020年春、新型コロナウイルスの影響で本来実施予定でした植付けイベントが中止となったため、チーム美らサンゴ協賛企業一同より、海洋環境改善と新型コロナウイルス感染症の終息を祈念して、サンゴ植付けを現地関係者(恩納村漁協、沖縄DSラグーン)へ依頼して実施しました。
その様子を「チーム美らサンゴコラムvol.1【サンゴ植付け】」として、チーム美らサンゴに関する情報をコラム記事として複数回掲載することで、沖縄やサンゴの現状をお伝えしていきたい考えております。 チーム美らサンゴ協賛企業一同(全19社)
チーム美らサンゴコラムvol.3【サンゴ植付けの裏側】
はいさ~い(^^)/
チーム美らサンゴの植付けイベント運営を担当させていただいております、沖縄ダイビングサービスLagoonの山本です。
第3回目のコラム記事は【サンゴ植付けの裏側】と題して、サンゴ植付けイベントの事前準備として銘苅さんを棟梁に現地メンバーにて行なっている「穴あけ作業」についてご紹介します。
「穴あけ作業」とは、海中の岩盤にサンゴ苗を差し込む穴をドリルであけ、その穴が再び塞がらないようにスティック基盤をさしておきます。
この作業は事前準備ということでイベント当日には行ないませんので、普段見ることの出来ない作業風景としてご紹介します。
サンゴの植付け場所は、トベラ岩、サンゴ畑周辺。
最近では、この付近がサンゴでいっぱいになってきたので、万座湾内全域に範囲を広げて、植付け場所を決めています。
サンゴにとって育ちやすい環境はもちろん、皆さんが植付けしやすい場所など、あらゆる要素を考慮し決定します。
作業の際は、タンクを使用したダイビングではなく、コンプレッサーを使用したフーカー潜水にて作業を行ないます。
穴をあける際は、ドリルを使用します。ドリルはコンプレッサーからの空気を利用して動かします。
岩盤が柔らかい場所であれば1本数秒であきますが、硬い場所では1本1分以上かかる場合もあります…
これを数百本あけると手が痺れてきます。
今回の場所は、比較的スムーズにできました。
穴をあけた後は、白くて四角柱のスティック基盤をさして穴を塞ぎます。イベント参加者はこの白いスティック基盤を抜いて、サンゴをさして植付け完了です。
この植付け方法になって生存率が向上したことと、手順が簡単で初心者でも容易にサンゴ植付けができる所が利点です。
作業をしやすくするためのオーバーウエイト、フィン無しのため、水中移動は走ったり、忍者のように飛びながら作業を進めます!笑
今回は、約300個ほど穴あけを行ない、3名で作業を行なった結果、小一時間で終了しました。
サンゴ植付けの裏側としてはほんの一部ですので、またの機会に他のネタも紹介出来ればと思います。
作業風景動画もございますのでよろしければご覧ください↓
チーム美らサンゴの動画はこちらチーム美らサンゴ公式YouTubeチャンネル
チーム美らサンゴの最新情報はこちらチーム美らサンゴ公式Facebook
次回は【サンゴに住む生物】をテーマに水中生物をご紹介する予定です。お楽しみに!
過去記事一覧
「チーム美らサンゴコラムvol.1【サンゴ植付け】」
「チーム美らサンゴコラムvol.2【サンゴの産卵】」