はじめに
新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々にお悔やみを申し上げるとともに、罹患された方々に心よりお見舞い申し上げます。
2020年春、新型コロナウイルスの影響で本来実施予定でした植付けイベントが中止となったため、チーム美らサンゴ協賛企業一同より、海洋環境改善と新型コロナウイルス感染症の終息を祈念して、サンゴ植付けを現地関係者（恩納村漁協、沖縄DSラグーン）へ依頼して実施しました。
その様子を「チーム美らサンゴコラムvol.1【サンゴ植付け】」として、チーム美らサンゴに関する情報をコラム記事として複数回掲載することで、沖縄やサンゴの現状をお伝えしていきたい考えております。　チーム美らサンゴ協賛企業一同（全19社）

 

チーム美らサンゴコラムvol.８【サンゴモニタリングの様子】

はいさい(*^^*)/
チーム美らサンゴの植付けイベント運営を担当させていただいております、沖縄ダイビングサービスLagoonの吉馴（よしなれ）です。
第8回目のコラム記事は【サンゴモニタリングの様子】と題してサンゴのモニタリング撮影（定点観察）の様子をお伝えします！

 

まずはじめに、モニタリングを始めた理由からお伝えしたいと思います。
今までたくさんのサンゴ苗を皆さんと共に植付けてきました。
その成果としてサンゴ畑（トベラ岩）周辺のサンゴ被度は非常に高くなりました。
しかし、サンゴの成長スピードは遅く種類や大きさにもよりますが、年間数cm程です。
美らサンゴでのモニタリング方法は大きさを測定するのではなく、定点撮影（毎回同じ位置から撮影）をしてサンゴの成長を分かりやすくお伝えすることを目標にしています。
同じ場所、同じサンゴたちが少しずつ大きく育っている様子を皆様にお伝えできればと思っています。
2018年から年2回観測し、2020年末段階で計6回目となり、写真を比較すると成果が分かりやすくなってきました！
2020年12月は荒天が続き、モニタリング作業に行きたくても行けない日が続きましたが、12/19に実施した様子をご紹介します。

まずは観測地点を確認し、念入りに打合せ。

撮影箇所が多いので、事前にスムーズに回れるようどの順で回るか打合せが大事！

この日（12/19）のサンゴ畑の様子。

うねりはありましたが、透視度は20mオーバー

余談ですが、冬のサンゴ畑は最高にキレイですよ！！

写真の撮影には防水仕様のカメラ三脚を使用。この三脚を固定する位置がこの作業のキモとなります。三脚を立てる際はサンゴや水中環境に負荷がかからないように設置していきます。この時期の水温は23℃前後ですが、全ての観測地点を回ると2時間ほどかかり寒さに弱い僕はガタガタです！(笑)

三脚の固定が出来たら前回までに撮影した写真と見比べながら微調整の繰り返し！サンゴが成長して、同じ場所でも違って見えるんです！
定点観測なので、大きくズレてしまうと撮り直しになるので要注意！今回はうねりがあったので三脚が波に揺られてなかなか固定できず悪戦苦闘・・・
基本的に水深は3ｍ以浅なので波やうねりの影響でブレやすい、またシャッターの瞬間に魚が前を横切ったり・・・(笑)
バディで撮影役と補助役で分担して作業を行います。

現在の観測地点は13か所あり、その中でも成長が分かりやすいK地点をご覧ください。
1枚目は2018年6月に撮影した風景　2018年春に植付けたばかりの小さなサンゴが見て取れます。
2枚目は2020年12月に撮影した風景　全てのサンゴが大きくなっているわけではありませんが、2年の歳月を経て、サンゴが大きく成長しているのが良く分かります！

継続して撮影していないと見え方が変わってきて場所が分からなくなりそうですね・・・
2020年は高水温による白化や台風被害が少なかったので、サンゴは無事に成長しています。
いずれは写真の中に納まりきらないくらい大きくなってくれることを願っています。

大きくなっていくサンゴを見ていると皆さんの想いや優しさを思い返し、心が温かくなります♡
日頃何気なく見ているサンゴも継続して見ていけば成長していく様子がよくわかるという事で今後もモニタリングをしっかり続けていきます！継続が大切！！
チーム美らサンゴのイベント同様にモニタリングも継続していきますのでチェックしてくださいね！！
2020年はコロナの影響や、台風の影響でイベント開催できたのは2回のみでしたが、2021年も皆さんにお会いできることを楽しみにしています！
2020.12.31　吉馴一真

 

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